PV-Net 静岡地域交流会からのお知らせ

NPO法人太陽光発電所ネットワーク(PV-Net)の地域チャプター「静岡地域交流会」の活動紹介です

V2H見学会報告

4月24日、三菱自動車沼津支店にて、V2Hの見学会が開かれました。

当日は、当会会員と群馬県前橋市から来た方を含めて約10名が参加。電機自動車(EV)販売に取り組む三菱自動車では、EV・PHEVのエネルギーソースの多様性という意義や災害時における価値を伝える次世代店舗次世代店舗「電動DRIVE STATION」の拡大を進めており、現在、全国66店舗で展開しています。

この日、主に説明いただいたのはV2Hとアウトランダー(PHEV)の2つについて。

停電時、どんな家電がどの程度使えるのか、その組み合わせなど、詳細な説明に参加者は皆納得。文明の進化に感心しつつ「ほしいな」と思う一方で、懐具合を考えると、ちょっと複雑な心境になったのでした。

f:id:pvshizuoka:20190425224414j:plain

f:id:pvshizuoka:20190425224450j:plain

V2Hを前に

f:id:pvshizuoka:20190425224604j:plain

 

4/24(水)「V2H」って何? 見に行きませんか

これからは電気自動車(EV)の時代です。

f:id:pvshizuoka:20190405224018j:plain

電気自動車から電気を取り出し、家の中で使う。その時に使う装置を「V2H」といいます。数十万円~と高価ではありますが、EVのバッテリーから取り出した電気を使えることはありがたいことです。

例えば災害時。昨年秋の台風24号では、中部電力管内で1週間も停電しました。また、2019年より余剰電力買い取りが終了することから、自宅で発電した電力の自家消費を増やすためにも有効になってきます。据え置き型のバッテリーもいいですが、EVであれば大幅に容量が増えます。

静岡県内では、沼津市大岡の三菱自動車沼津大岡店が「電動 DRIVE STATION*1」として、V2Hが取り付けられ、見学できるようになりました。

そこで太陽光発電所ネットワーク静岡地域交流会は、以下のように「見学会」を開催します。一緒に見に行きませんか?

人数把握のため以下の連絡先まで、メールかお電話をお願いします。

メール:tanaka.toki@sf.tokai.or.jp
電 話:090-8542-4070(田中東紀男)

北の岩手県野田村・だらすこ工房と、南の高知県南国市の川添さんが太陽光でつながる

2月6日、高知県南国市の川添さん宅に、PV-Net静岡の世話人・伊藤と会員1名が伺いました。訪問した目的は「電源坊やⅡ(ツー)」の設置です。

川添さんは、「伊豆の国アートビレッジ発電所静岡市民共発電所7号機)」建設の際、アートビレッジの代表を務める中西 繁画伯の高知県サポーターの一員として来られており、ボランティアとして建設予定地の樹木の伐採を行っていただきました。この時、アートビレッジ入口に展示していた電源坊やⅡに興味を持っていただいたことがきっかけとなり、納品と使い方のレクチャーを行うため、今回の高知行きとなりました。

この電源坊やⅡの架台部分は、PV-Netが東日本大震災以降、支援・連係を行っている岩手県野田村の「だらすこ工房」で製作されています。東北の被災地で作られたシステムが、約1,500km離れた南の高知県に設置されたというわけです。太陽光発電再生可能エネルギーをきっかけに、新たな活動と人の輪が広がり、つながりが生まれています!

f:id:pvshizuoka:20190221230141j:plain

2/23(土) 据置型リチウムイオン電池、EV・PHV車を利用した19年問題対応勉強会

2019年11月、10KW未満の太陽光発電の余剰電力買取期間が終了します。その数は11月~12月だけでも約53万件、翌年以降も毎年20万~30万件が期限切れを迎えると言われています。資源エネルギー庁では、「(終了後の選択肢として)小売電気事業者などと個別に契約し、余剰電力を買取ってもらうことができます。買取者が一時的・例外的に不在となる場合には、一般送配電事業者が無償で引き受けることになります」と説明しています。

大手電力会社10社のうち、現時点で買取の継続を表明しているのは7社。北海道電力東京電力四国電力については、まだ買取継続の表明を行っていません。一方、新電力では、スマートテックが10円/kWh(2年間限定)、Looopでんきが6円/kwhなど、いち早く買取価格を発表する事業者も現れています。このほか、積水ハウスTOKAIホールディングス、丸紅新電力、NTTスマイルエナジーなども買取の意思を示しています。買取に関する具体的なメニューの発表が始まるのは2019年4月以降とされていますが、今からでもその対策・対応を考えておくことは重要でしょう。以下に4つの選択肢を挙げてみます。

  1. このままにして置く
  2. 買取先を選んで契約する
    中部電力東北電力が提案している預り電力等
    ・新電力(Looopでんき:6円/kwh)

    f:id:pvshizuoka:20190116112035p:plain

    電力会社買い取り
  3. 自家消費を増やす
    3.1  自家消費の環境価値化。環境省事業でのブロックチェーンを用いた環境価値取引
    3.2 エコ給湯等夜間電力を使っていた電力を日中に行い自家消費を増やす。
    3.3 据置リチウムイオン電池を設置し、朝夕の電力として使用する。4kWhで90万円程度
  4. 3.4 EV車、PHV車に充電し利用する。国は将来ガソリン車の製造辞め、EV・PHV車の製造に移行の方針。EV車にした場合の燃料費は10分の1程度

今回の勉強会では「3.2 据置リチウムイオン電池」「3.3  EV・PHV車への充電」を取り上げ、講師を招き勉強を行います。

現在気になっている疑問点として以下があります。

【据置リチウムイオン電池
・採算性(Looop:4kwhで80万程度、ニチコン:4kwhで100万程度)
・ストレージパリティ:6万/kwh。鉛蓄電池&GTIの利用3万/kwh以下
・パワコンを対応できる物に交換か? 自立運転可能か?
・電池が有効に使用されているか?
・使用する範囲が限られる。
・停電時のパワコン利用方法、直流充電、太陽光発電の有効利用

【EV車、PHV車への充電】
・PV充電での燃費の改善
・EV、PHVの電力を家の中での利用方法(EVパワーステーション、V2H)
・EVパワーステーション、V2Hの価格(三菱:150万円、ニチコン:中級モデル80万円程度19年1月発売開始)
・ パワコンの交換の必要性? V2H給電時、逆潮が発生しない様動作する仕組み
・停電時の対応。
・電力会社系統線の切り離し。AC200V50/60Hz電源発生無負荷時の動作
・据置リチウムイオン電池との併用性
・EV、PHV車2台以上保有の場合対応

また、自家消費の環境価値化の関連性等も考えられます。 


【日時】2019年2月23日午後1時半より/5時より交流会実施

【場所】三島市本町 本町タワー三島市民活動センター4階第2会議室]

【講師】
1.自家消費環境価値の取り組み(50分) PV-Net代表理事 都筑 建
2.ハイブリッド据置型リチウムイオン電池(1時間15分) 田淵電機(予定)
3.EV、PHV利用におけるV2H(1時間15分) 三菱電機 井出 様

【参加費】講習会資料代 500円/交流会費 4,000円

【参加希望連絡先】
交流会代表 田中東紀男
電話/FAX:055-963-9167 / 携帯:090-8542-4070 / メール:tanaka.toki@sf.tokai.or.jp

直接参加もできますが、資料準備の関係もあり、事前に申し込み頂ければ有難いです。

11/18「ひまわり集会」のステージ電源を提供します

f:id:pvshizuoka:20181024003546p:plain

「ひまわり集会(浜岡原発廃炉を求める集会)」でのステージ電源の供給を今年も行います。

原発反対の集まりで大手電力会社の電気やガソリンを使う発電機を使うのは如何なものか」という意見から、ここ数年、この集会に太陽光発電の電気を供給しています。

今年も太陽光のきれいな電気を供給すると同時に、のぼり旗を立ててPV-Netの意気込みを伝えます。

参加される方、ぜひ私たちのところにもお立ち寄りください!

f:id:pvshizuoka:20181024002724j:plain

昨年のひまわり集会の様子

10/28(日)「健康まつり」に出展します

毎年この時期に開催される「健康まつり」にPV-Net静岡地域交流会は例年通り出展します。

今年は岩手県のホタテ貝の醤油焼き、綿飴などの販売も行う予定です。また、ステージの電源の供給はいつも通りです。缶ビールなどを飲みながら一日楽しく過ごしませんか? 少しの間でも見に来て下さいね。

8月開催「2019年問題」とどう向き合う?(県内「東・中・西」連続勉強会)

f:id:pvshizuoka:20180803003043j:plain

デジタルグリッド社が今後構築を計画する「ポストFITプラットフォーム」

余剰電力買い取り制度の開始から、来年10月で10年を迎えます。この買い取り制度終了後の扱いがどうなるのか? 現在、非常に不透明な状況にあります。これを「2019年問題」と言い、わたしたちPV所有者にとっての関心の的となっています。

買い取りの義務が終了したあと、電力会社はわたしたちの電気をいくらで買ってくれるのでしょうか? いやいや、従来の電力会社からは「買い手が見つからなければ、タダでもらってあげてもいいよ」というような声も聞こえてきます。 

わたしたちPV所有者が考えなければならない方向性について、一例を以下に挙げます。

  1. 自家消費に回す
    これまでとは発想を変え、電気は自宅で消費してしまう方が“得“となります。エコキュートも夜間電力ではなく昼間の太陽光の電気でお湯を沸かす。自家消費にはバッテリーの活用もカギになることから、すでに様々な業者がバッテリーの売り込みに来ています。しかし高額なバッテリーの採算は取れるのでしょうか?

  2. EV車を購入して、蓄電池として活用する
    (省略)

  3. PV-Netが協力するモデル事業に参加する
    今年度、環境省では「ブロックチェーン技術を活用した再エネCO2削減価値創出モデル事業」を募集し、次の2つのプロジェクトが採択されました。

    ①「デジタルグリッド技術を用いた自家消費される再エネCO2削減価値の事業者向け取引・決済システム検討事業」(採択事業者:デジタルグリッド
    ②「自家消費される再エネCO2削減価値の地方部等におけるCtoC取引サプライチェーン検討事業」(採択事業者:電力シェアリング

    PV-Netは両プロジェクトに参加・協力するとしており、近くこれらの実証実験が始まります。6月に東京で開催された「太陽光発電所長大集合イベント2018」でもメインのテーマとして扱われました。 

今回、PV-Net静岡地域交流会では、主に3番目の環境省のモデル事業についての内容について、地域でしっかりと学ぶために、県東・県中・県西の3ヵ所で勉強会を開催することにしました。

そう聞くと何か難しいことのように感じますが、つまりは『2019年問題(余剰電力買い取りが逐次終了する問題)において、発電所長はどうすればよいのか? ポストFITとは? 環境省ブロックチェーン事業が目指す取り組みと、その先にある電力取引の未来についてまず知ろう。そして理解できたら参画しよう』というものです。

「賢い発電所長」になるために、さまざまな知識を身に着けてエネルギー問題の先覚者を目指したいものです。

  1. 静岡会場:8月7日(火)18時~21時/静岡交通ビル3階
  2. 三島会場:8月8日(水)18時~21時/三島商工会議所4階C会議室
  3. 掛川会場:8月12日(日)13時30分~16時30分/掛川生涯学習センター

直接各会場へお越しいただいても構いませんが、資料などの準備のため、お申込みいただければ助かります。

【申し込み・お問い合わせ】
太陽光発電所ネットワーク静岡地域交流会
TEL:090-8542-4070(田中)
Eメール:tanaka.toki@sf.tokai.or.jp