太陽光発電所ネットワークでは現在、産業技術総合研究所の協力のもと、太陽光パネルの安全装置(影や故障が生じた際に、その部位から電流を迂回させ、発電量の低下や発熱を防ぐ)であるバイパスダイオード(BPD)の故障調査を実施しています。
1月24日、前日の大雪と富士山おろしの寒風が吹きすさぶなか、静岡地域でも、希望者に対する調査を開始しました。この日は、裾野市を中心に丸一日の点検作業。雪はほぼ消えたとはいえ、日陰にはまだ残雪が残り、手がかじかむ寒さが身に応えました。
静岡では、BPDの故障チェックに加え、I-Vカーブトレーサーによる検査を同時に行っています。通常、BPDとI-Vカーブの測定を行うには、昼間と夜間、それぞれに測る必要がありましたが、昼間でも測定できるBPD検査器を入手したことで、一度の機会で効率的に検査を行えるようにました。
今回は野立ての発電所が中心でしたが、次回からはPV-Net会員の住宅用太陽光発電を対象に実施します。また検査を進めるなかで、パワーコンディショナのエラーなど、他の不具合についても見つかっており、メンテナンスに関心のある一般ユーザーを取り込みながら、会員拡大につなげるなどの展開も視野に入れています。
もしも調査を希望される方は、ホームページよりお問い合わせ・お申込みください。