PV-Net 静岡地域交流会からのお知らせ

NPO法人太陽光発電所ネットワーク(PV-Net)の地域チャプター「静岡地域交流会」の活動紹介です

静岡市民共同発電所7号機・アートビレッジ発電所の紹介

わたしたちの活動拠点の1つに「伊豆の国アートビレッジ」があります。アートビレッジは、伊豆の国市奈古谷にあった元旅館を洋画家の中西繁さんが購入・改装し、画廊として作品を展示を行うとともに、NPO法人や市民団体に開放している施設です。毎週土日にはさまざまな催しが行われ、多くの人が集まっています。

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伊豆の国アートビレッジ

そうした市民活動家たちに自然エネルギーへの関心を呼びかけようと、施設の裏山に太陽光発電所(静岡市民共発電所7号機)を建設しました。同発電所の規模は44kW。アートビレッジと日本オオカミ協会、PV-Net静岡の三者で出資を行い、共同運営しています。

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静岡市民共発電所7号機(アートビレッジ発電所

出資比率に従い、経費も売電収入も配分します。毎年、代表者による運営委員会と会計報告も行います。団体の共同による発電所運営は、わたしたちにとっても初めての経験でしたが、建設時の負担を減らしながら、売電収入を各団体が活動に活かせるという点で大きなメリットです。市民団体のコラボレーションによる発電所運営が、今後もっと広がっていくことを期待します。

先日、この発電所のパネルの1枚に何かが落下したようなへこみが2ヵ所見つかりました。しかし、木の枝や石などは見つかっておらず、もしかしたら、飛行機から落下した氷ではないかと推測しています。ともあれ、すぐにパネル交換を行いましたが、メーカーや業者に頼ることなく、仲間の手で修復を行える点は、わたしたちの強みです。自分たちで作り、自分たちで保守できる技術力を培うことが、いまPV-Netにとって必要とされているように感じます。一方で、パネルの上を覆って影を作ってしまう木の枝が問題となっており、これについては(地域にお金を落とすために)地元の業者に依頼を行う予定です。

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破損したパネル

なお、アートビレッジには、中西繁さんが描いた「チェルノブイリ」「アウシュビッツ」「フクシマ」など、すばらしい絵画が展示されています。これは一見の価値ありです!